令嬢と２匹の共犯者

あらすじ

19世紀ロンドン。
とある貿易商の娘である貴女は、
2人の執事、シーザーとユリウスに見守られ
何不自由なく暮らしていた。

そんなある日のこと。
父親から、嫁ぎ先の男に気に入られるよう
「ふしだらになれ」と命じられた貴女は、
シーザーとユリウスから
性愛の手ほどきを受けることとなる。

「あんたに触れられるのは本当に嬉しい。
　それが、たとえ…他の男のためだろうと、な」

「……ねぇ、シーザー。幸せ、って何なのでしょうね」

初めこそ務めに忠実だったふたりだが、
次第に秘めていた想いを止められなくなっていき…

貴女に尽くす、明るく、少しおバカな執事。荒事担当。柔軟な発想を持ち、包容力に溢れるが時折デリカシーに欠ける発言をする。

貴女に尽くす、生真面目で少し皮肉屋な執事。財務に携わる。貴女を敬愛し、何よりも貴女の幸せを願っているが「女性の幸せは、いい家柄に嫁ぎ、夫に愛されること」だと信じている。

医学の道に興味を持つ、一風変わった令嬢。
恵まれた環境に感謝しつつも、
納得出来ない気持ちと、立場の間で揺れ動いている。